2月28日(月)
前月に引き続き、精神保健福祉センターと断酒同友会のご協力のもと
「依存症を知ろう②~わたしたちの依存症のはなし」を開催いたしました。
精神保健福祉センターさんからは、センターにご家族からの相談も多く、家族のサポートを続けながらご本人とつながる機会を待つことや、家族のための「CRAFT」というプログラムについても教えていただきました。
つづいてのお話はアルコール依存症当事者でもあり現在は滋賀県断酒同友会の代表をつとめる松本さんです。
たまたまお酒に強い体質で飲んでも変わらない(という自覚があった)ため、依存症になってしまったが、途中で誰かに誘われて趣味などを見つけていたら違ったかもしれない。社会から排除されていると感じたとき、人に頼らないでおこうと思うときに何か(アルコールなど)に依存してしまう恐れがあるのではないか。
松本さんという個人のお話だけではなく、依存症には社会との強い関連があることをご示唆くださいました。
ご家族は、飲酒を繰り返す本人との向き合い方が分からず辛かったこと、でも本人から依存症だと思うと言われたときに自分の持っている依存症のイメージ(暴力や暴言など)と全然違って驚いたということです。
ディスカッションを経て、お酒というものについてどう考えればいいかという質問について
「お酒そのものは例えばコミュニケーションの手段であったり、日本の文化と切っても切り離せないこともある。お酒が悪いというより、お酒にそういう(負の)側面もあることをちゃんと知るということと、依存症に対する誤解や偏見などを取り除く必要があると感じている」とおっしゃってました。
この日は精神保健福祉センターさんや松本さんがご紹介くださり、当事者やご家族が多くご参加されました。
自助グループにはオープンミーティングといって、誰でも参加できる機会もあるとのこと。なかなか当事者やご家族以外にはハードルが高いと思われますが、気軽に依存症について触れられるいい機会かもしれません。
依存症のことを、当事者もご家族も、一見関係なさそうな人も全員まとめて一緒に話せたこと、みんなの話として考えられたことをとても嬉しく思っています。
アルコール依存症当事者というと暴力的な危険なイメージを持ちがちでしたが、依存症当事者として話をしていただいた松本さん含め、もっと話してみたい、話を聞いてみたいと思えるおもしろそうな人柄の方と出会えて楽しかったです。ある意味依存症になりやすい人というのは、弱く、欲に負けやすい 人間らしい魅力的な人とも言えるのかなと思いました。
ありがとうございました。依存症についての基本的な知識がなく、いちから教えてもらえるのはとてもよい学びになりました。なにより、当事者の方、家族方に、オンラインとはいえ、お会いできたことが一番大きかったです。
私はアルコール依存症ではありませんがギャンブル依存症で日々、回復に向けて治療しています。今回の話は同じ依存症を抱えたり、見てきている人たちのお話が聞けて素晴らしい体験ができました。
自助グループが必要なくなるくらい日常生活で当たり前に気楽に話せる世界になればいいなと思いました。
ご参加の皆さまありがとうございました!
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