お知らせNEWS

【開催報告】新型コロナウィルスについて聞こう!わたしたちの一年を話そう

7月14日は「ながはまオンラインコミュニティカレッジ 新型コロナウィルスについて聞こう!わたしたちの一年を話そう」を開催しました。

センセイをつとめてくださった浅井東診療所の松井医師からは、そもそもウィルスとは?という基礎的な知識から、コロナウィルスがもたらす感染症の特徴、コロナ禍の中で診療所の機能を維持していくために行ったことなどを教えていただきました。

中でも印象に残ったのが現代を反映した感染の特徴や問題・課題点です。高速移動や国境を超えることのハードルが下がったがための急速な世界的伝播、根本的な解消が難しい貧困や社会的不平等によるリスク格差。つい日本の環境にのみ目を向けてしまいますが、我々が世界から影響を受けているように日本もまた他国に影響を及ぼす立場なのだと感じました。

また「パンデミック(感染症の世界的流行)」とともに「インフォデミック(情報の氾濫)」もまた現代の特徴。誰もが発信者になれる現代だからこそ、どの情報を信じていいのか混乱が生じることも実感します。

休憩をはさんで第二部はみなさまの過ごしてきた一年の共有です。
公開にご同意いただいた参加者さんの年表をご紹介します。




全体共有では
「(マスクの着脱などに関して)周囲にどうみられているかが気になる」という監視の目を感じる息苦しさや、昨年の一斉休校でひとり親家庭の混乱を間近に見たというご経験、外出の楽しみがない分定額給付金で欲しかったものを買った人、不要不急のイベントがない生活は本当に面白くないという叫び(?)、もともと外出困難(しょうがいを持っている方など)の人の暮らしを肌身で感じたという気づきなどが発表されました。同じ2020年でも人によって感じ方も思い出も全然違うこと、それを参加者のみなさんで共有できた貴重な機会でした。

最後に松井センセイから、コロナ禍であってもそれぞれの中になにかひとつ、小さくても「これはよかったね」という出来事があったのではないかということ。そして、世界的な困難を共に乗り越えようとがんばったことで、我々が共通の思い出というか言語を持つことができたのではないかという提示をいただきました。

未知の事態に、インフォデミックによる混乱。三密回避により出会い語らう場も減少しました。それでも、その中に個人個人の生活があること。感染症禍におけるデータとしての数字ではなくて、その中でひとりひとりの暮らしが息づいていること。
みなさまの色とりどりの年表を見ながら、あらためて、もう少しがんばろうと思えた時間でした。

参加者からの感想を一部抜粋いたします。

コロナを間近に見ておられるお医者様からのお話を聞くことで新たな発見や安心感が得られました。

今日はいろんな方の人生や生活が垣間見えて共有できて良かったです。コロナは辛いし早く終わって欲しいですが、人の弱さ・強さ、醜さと素晴らしさを愛でていきます。

また、みんないろいろ大変で、みんないろいろそれでもおもしろいところもあるんだなー。
と、思いました。

年表をつくるの、めちゃくちゃおもしろかったです!何かコロナかでも学びがあったり楽しいことあったり、常識が覆ったりして、無駄じゃなかった。と去年の自分を肯定することができました!

 ***

ご参加のみなさま、ありがとうございました!

ながはまコミュニティカレッジでは、これからも学びを通じて人がつながれる機会の提供を考えていきます。ご期待ください。また、こんな企画を考えました!などの主体的なご参加もお待ちしております。